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第1回 離婚後の子の氏の変更について

 この度は、コラムをご覧いただきありがとうございます。 不定期な更新となりますが、少しでも皆様のお役に立てる情報をお届けすることができればと思っております。

 さて、第1回のコラムは離婚のさいの「子の氏の変更」についてです。
 「子の氏の変更」とは、簡単に言えば結婚により作られた戸籍の筆頭者(一般的には夫)の戸籍から、離婚によりその戸籍から抜けた配偶者(一般的には妻)の戸籍に、その子供を入籍させる事を言います。

この氏の変更の簡単な説明図

 日本の戸籍は、結婚するときにそれぞれが両親の戸籍より抜け、夫婦二人の新戸籍が作られます。 そして、子どもが生まれれば、その戸籍に入ります。
 その後、その子が成長し結婚すれば、その戸籍から抜けて、また夫婦で新戸籍が作られます。
 つまり、日本の戸籍は夫婦を基本単位としているのです。
 そこで、離婚のさいに戸籍についての手続きが必要となります。

結婚により元の戸籍から抜け、夫婦で一つの新しい戸籍をつくります。

 では、これから夫(A男 28才)、妻(B子 26才)、子(C太郎 3才)の3人の家族をモデルケースとして事例によりご説明したいと思います。
 事情により、夫A男さんと妻B子さんが離婚することとなりました。
 離婚の条件として、A男さんが毎月の養育費を支払い、B子さんがC太郎くんの親権者として育てることになりました。

A男、C太郎、B子の離婚の図解

 そこで、B子さんは子育てが落ち着くまでしばらく実家に帰り両親と同居することにしました。
 ここで、離婚届を書く際にB子さん(結婚により苗字を変更した方)は戸籍について2つのことを選ぶことになります。

 1つ目は、苗字です。離婚したときは基本的に旧姓へと戻ります。これを復氏といいます。
 しかし、離婚から3ヶ月以内に届け出を出せば、引き続き元夫の苗字を名乗ることができます。
 ところが、B子さんは結婚生活が短かったことや、専業主婦だったこともあり、旧姓へと戻すことにしました。

 2つ目は、B子さん自身の戸籍についてです。離婚した事により、いまの夫婦の戸籍から抜けることになりますので、次のいずれかを選択します。

 そこで、B子さんは実家に戻ることを考え両親の戸籍に戻る(復籍)ことにしました。

 しかし、B子さんは数日後に自分のある勘違いに気が付きます。 それは、お子さんのC太郎くんの氏(苗字)についてです。
 A男さんと離婚し、自分が親権者として育てていくので当然に自分と同じ苗字になっていて、同じ戸籍に入っていると思っていたのです。

 ところが、日本の法律では親権や同居して子どもを育てることと戸籍はあまり関係していません。
 親権者や監護権者がだれであっても、何も手続きをしなければ子どもは夫婦のころの戸籍に残り続け、元夫の苗字のままなのです。
 そこで、「子の氏の変更」の申し立てという手続きを家庭裁判所で行い、自分の戸籍へと子どもを迎え入れ苗字を変えてあげる必要があるのです。

 では、B子さんの事例で手続きを見て行きましょう。

 B子さんの場合は、結婚前の親の戸籍へと戻っていたことが問題でした。というのも、戸籍は夫婦とその子どもで構成されていますので、B子さんの親から見てお孫さんとなるC太郎くんはB子さんの親の戸籍に入ることができないからです。
 そこで、B子さんは親の戸籍から抜けて、自分を筆頭者として新しい戸籍を作る必要がありました。これを分籍といいます。

B子さんの分籍の図解

 この分籍は市役所などで行います。費用は無料でとくに必要書類もありませんが、本籍地以外の役所で手続きを行うときは戸籍謄本(全部事項証明書)が必要となります。
 分籍を行うと元の戸籍、つまり親の戸籍には戻ることができません。
 しかし、戸籍が別々になったからといって、家族ではなくなったとか、相続ができなくなるといったことはなく、普段の生活で特に問題となることもないと思います。

 この分籍の手続きを終え、B子さんを筆頭者とした戸籍が作られましたので、C太郎くんを自分の戸籍へと入れることができるようになりました。
 そこで、B子さんは家庭裁判所で「子の氏の変更」の申し立てを行うことにしました。

申し立ての費用は800円と連絡用の郵便切手代です。
 必要書類は、

この2通の戸籍謄本が必要です。

 今回の例では、「子どもの戸籍謄本」とは、C太郎くんは元夫のA男さんの戸籍に入っていますので、元々の夫婦の時の戸籍である、A男さんの戸籍のことです。この戸籍ですが、正当な理由があれば別れた元妻も取得することができるようですが、遠方となる可能性もありますし、その後また別の手続きで使うかもしれませんので、離婚後に1、2通ほどあらかじめとっておくと便利かもしれません。

 「父又は母の戸籍謄本」とは、今回C太郎くんを迎え入れることになるB子さんの戸籍謄本です。

 あとは、申し立てのために正当な理由が必要となっていますが、一般的には離婚して子どもを育てていくのに苗字が違うと不便であるといった理由で普通に認められるそうです。

 また、子どもが15歳未満であれば親が代理して手続きを行うことができます。今回のケースではC太郎くんは3才ですので、B子さんが行いました。
 そして下の図のように、晴れてB子さんとC太郎くんが同じ戸籍に入り、同じ苗字を名乗ることが出来るわけです。

この氏の変更の簡単な説明図

 今回は事例として、分籍の手続きを説明するために親の戸籍に戻りましたが、離婚届に「婚姻前の氏にもどる者の本籍」という記入欄があり、「新しい戸籍をつくる」という部分にチェックを入れると最初から新しい戸籍がつくられます。
 やはり子どもを育てていくうえで戸籍が違い苗字が違うと、入学などの手続きで何かと不便なこともあると思いますので、新しい戸籍をつくり「子の氏の変更」も行っておくことがおすすめだと思います。

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以上、第1回 行政書士お役立ちコラム
「離婚後の子の氏の変更について」でした。


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